ラガー

発祥: 中世後期(15~16世紀頃)、南ドイツ・バイエルン地方

概要

低温発酵のビールで、クリーンでスッキリとした味わいが特徴。世界で最も多く生産されているビールスタイルのカテゴリーで、ピルスナーもラガーの一種です。日本の一般的なビールもほとんどがラガースタイルです。

歴史・起源

ドイツ語の「貯蔵する(lagern)」に由来する、下面発酵酵母を用いたビール、およびその製法(低温での長期熟成=ラガーリング)を指します。 その起源は15~16世紀頃の南ドイツ・バイエルン地方に遡ります。当時の醸造家たちが、冬期に低温の洞窟などでビールを貯蔵・熟成させたところ、低温環境に適応した特殊な酵母(後に`Saccharomyces pastorianus`と分類される下面発酵酵母)がゆっくりと働き、雑味の少ないクリーンな味わいで、保存性の高いビールが偶然生まれたと考えられています。 この低温熟成(ラガーリング)技術が確立され、当初はデュンケルのような濃色タイプが主流でしたが、19世紀の製麦技術や醸造学の進歩により、ピルスナーやヘレスといった淡色ラガーが誕生し、世界的な人気を得ました。 冷凍技術の発明・普及により年間を通じた醸造と品質管理が可能となり、現在では世界で最も広く普及しているビールのカテゴリーです。

スペック

アルコール度数
4.00-6.00%
IBU (苦味)
8-25
SRM (色)
2-6
適温
3-7°C

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