ウィンナーラガー
発祥: 1841年、オーストリア・ウィーン
概要
オーストリアのウィーン発祥の琥珀色のラガービール。淡い赤銅色とモルトの豊かな風味が特徴で、軽快でクリーンな後味を持つバランスの良いスタイル。メキシコのビールにも影響を与えました。
歴史・起源
1841年にオーストリアのウィーンで、アントン・ドレハーによって開発された、美しい赤みがかった琥珀色(アンバー)のラガービールです。 チェコのピルスナーとほぼ同時期に誕生した、初期の淡色系ラガーの一つです。ドレハーは、イギリスで発展したペールモルトの製法を応用し、少しだけ色が付くように調整して乾燥させた「ウィーンモルト」を開発・使用しました。 これにより、トーストやパンのような香ばしい麦芽の風味と、ほのかな甘みが引き出されました。下面発酵ラガー特有のクリーンな飲み口と、ノーブルホップ由来の穏やかな苦味が、この豊かな麦芽風味と絶妙なバランスを取っています。 ヨーロッパではピルスナーの人気に押されて一時期衰退しましたが、19世紀後半にメキシコへ移住した醸造家たちによって持ち込まれ、現地の気候や嗜好に合わせて変化しながらも、そのスタイルは受け継がれました(例:ドスエキス・アンバーなど)。近年、クラフトビールシーンで本来のスタイルが再評価されています。
スペック
アルコール度数
4.70-5.50%
IBU (苦味)
18-30
SRM (色)
9-15
適温
7-10°C
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