デュンケル

発祥: 中世後期、ドイツ・バイエルン地方

概要

ドイツのミュンヘンを発祥とする濃褐色のラガー。ロースト麦芽のリッチな風味とほのかな甘みがあり、しっかりとした味わいながらも飲みやすさを兼ね備えているバイエルン地方の伝統的ビールです。

歴史・起源

ドイツ語で「暗い、濃い色 (Dunkel)」を意味する、バイエルン地方発祥の伝統的なダークラガー(下面発酵)です。 淡色のピルスナーやヘレスが登場する以前、中世からバイエルン地方で造られていた初期のラガービールは、主にこのような濃色タイプでした。 ミュンヘン・デュンケル(ミュンヒナー・デュンケル)が最も代表的で、麦芽をやや高温で乾燥させることで生まれる「ミュニックモルト」を主体に使用します。これにより、パンのクラスト(耳)、トースト、ナッツ、チョコレートのような、豊かで香ばしい麦芽の風味(メラノイジン)と、赤みがかった濃い茶色が得られます。スタウトやポーターのような強い焙煎香や苦味はなく、あくまでも麦芽の柔らかな甘みとコクが主役です。 ホップの苦味は控えめで、ラガーらしいクリーンな後味を持ちます。ミュンヘンではヘレスが登場するまで日常的に飲まれていた、歴史あるスタイルです。

スペック

アルコール度数
4.50-5.60%
IBU (苦味)
18-28
SRM (色)
14-28
適温
7-10°C

味の特性

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