サワーエール

発祥: 古代 / ヨーロッパ(特にベルギー、ドイツ)など

概要

意図的に酸味を持たせたエールビール。乳酸菌や野生酵母を使用し、さわやかな酸味と時に複雑な風味を特徴とします。ベルリナーヴァイセ、グーズ、フランダースレッドエールなど多様なスタイルを含みます。

歴史・起源

意図的に酸味(Sour)を持たせたビールの総称であり、特定の単一スタイルではありません。その起源は古く、近代的な醸造衛生管理や純粋酵母培養技術が確立される以前は、多くのビールが環境中の野生酵母(ブレタノマイセスなど)やバクテリア(乳酸菌、ペディオコッカスなど)の影響で自然に酸味を帯びていたと考えられます。 一部の地域では、この酸味を生み出す微生物を積極的に利用・管理し、独特の風味を持つビールを造る伝統が育まれました。代表的なものに、ベルギーのランビック、グーズ、フランダース・レッドエール、アウトブラインや、ドイツのベルリナーヴァイセ、ゴーゼなどがあります。 これらのビールは、複数の微生物による複雑な発酵(混合発酵)、木樽などでの長期熟成を経ることが多く、単なる酸味だけでなく、「ファンキー」とも形容される独特の香りや複雑な風味を持つことがあります。 現代のクラフトビールシーンでは、これらの伝統的なサワースタイルが再評価されると共に、新しい手法による様々なサワーエールが世界中で造られています。

スペック

アルコール度数
3.00-8.00%
0
SRM (色)
2-25
適温
7-10°C

味の特性

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