フランダース・レッドエール
発祥: 19世紀頃~、ベルギー・フランダース地方
概要
ベルギー・フランダース地方発祥の赤褐色のサワービール。オーク樽で長期熟成され、酢のような酸味と果実味、ワインに似た複雑さが特徴。ほのかな甘みとバランスの取れた酸味を持ち、「赤いワインのようなビール」とも称されます。
歴史・起源
ベルギー北部のフランダース地方(特にウェスト・フランダース州)発祥の、独特の酸味を持つ赤みがかったエールビールです。 ローデンバッハ醸造所(1821年創業)がこのスタイルの象徴的な存在とされています。 その製法は非常に複雑です。まず通常の上面発酵酵母で主発酵を行った後、オーク製 の巨大な木桶(フーダー)で長期間(1~2年以上)熟成させます。この木桶には乳酸菌やブレタノマイセス野生酵母など、様々な微生物が棲みついており、これらがゆっくりとビールに作用することで、独特の酸味(乳酸由来の爽やかな酸味に加え、時には酢酸由来のツンとした酸味も)と複雑な風味(チェリー、プラム、カシスなどの果実、オーク樽由来の香りなど)を生み出します。 通常、製品化される際には、熟成させた古いビールと若いビールをブレンドし、味わいのバランスを調整します。ホップの存在感はほとんどありません。
スペック
アルコール度数
4.60-6.50%
IBU (苦味)
10-25
SRM (色)
10-16
適温
10-13°C
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