ランビック

発祥: 中世～、ベルギー・パヨッテンラント地方

概要

ベルギー・パヨッテンラント地方の伝統的な自然発酵ビール。培養酵母を使わず、空気中の野生酵母とバクテリアで発酵・熟成させる。強い酸味と複雑で時にファンキーな香りが特徴。ブレンドやフルーツ添加のベースとなる。

歴史・起源

ベルギー、パヨッテンラント地方でのみ造られる稀有な自然発酵ビール。培養酵母を加えず、空気中の野生酵母（ブレタノマイセス等）やバクテリアを麦汁に取り込み、木樽で長期間（1年～3年以上）発酵・熟成させます。この伝統的製法により、強い酸味（乳酸、酢酸等）と、「馬小屋」等とも表現されるファンキーで複雑な香り（エステル、フェノール等）が生まれます。ストレートで飲まれることは少なく、熟成年数の異なるものをブレンドした「グーズ」や、果物を漬け込んだ「フルーツランビック」のベースとして使われることが多い、ユニークなビールです。