ヴァイツェン
発祥: 中世、南ドイツ・バイエルン地方
概要
南ドイツ発祥の小麦ビール。バナナやクローブのようなフルーティーでスパイシーな風味を持ち、軽く爽やかな味わいが特徴です。濁った外観と豊かな泡立ちもこのスタイルの特徴です。
歴史・起源
南ドイツ・バイエルン地方発祥の伝統的な小麦(Weizen)を使った上面発酵エールです。その歴史は中世にまで遡ります。 1516年のビール純粋令では基本的に大麦のみが許可されましたが、小麦ビールの醸造はバイエルン王家(ヴィッテルスバッハ家など)の重要な特権として、例外的に認められ、何世紀にもわたり独占的に行われてきました。 下面発酵のラガーが主流となる時代でも、この地域の伝統的なエールとして造られ続けました。 19世紀後半には人気が衰え、王家の独占権もなくなりましたが、その醸造権を買い取ったゲオルク・シュナイダー(シュナイダー・ヴァイセ創業者)などの努力により、スタイルは現代に受け継がれ、20世紀後半に再び人気を博しました。 原料の半分以上に小麦麦芽を使い、特定の酵母がもたらすバナナやクローブ(丁子)に例えられる独特で華やかな香りが最大の特徴です。一般に無濾過の「ヘフェヴァイツェン」が最も飲まれています。
スペック
アルコール度数
4.30-5.60%
IBU (苦味)
8-15
SRM (色)
2-6
適温
4-7°C
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