IPA

発祥: 18世紀末~19世紀初頭、イギリス

概要

ホップの香りと苦味が特徴的なインディア・ペール・エール。アメリカンスタイルは柑橘系やトロピカルフルーツのような香りが強く、イングリッシュスタイルはより伝統的で穏やかな味わいがあります。

歴史・起源

大英帝国時代、イギリスから遠く離れた植民地インドへビールを輸送する必要がありました。 長い赤道越えの船旅では、通常のペールエールは腐敗しやすかったため、その対策として考案されたのが起源という説が有名です。 具体的には、防腐効果を持つホップの使用量を大幅に増やし、アルコール度数も高めることで、過酷な輸送環境に耐えうるビールが造られました。ロンドンのボウ醸造所のジョージ・ホジソンなどがインド向け輸出で成功を収めました。 ただし、単にインド向けに特別に造られたというより、当時存在した高ホップ・高アルコールの保存用エールがインド貿易に使われたという見方もあります。 一時は衰退しましたが、20世紀後半のアメリカでクラフトブルワー達がこのスタイルを再発見し、特にアメリカ産ホップの華やかな香りを前面に出す形で復活・発展させ、現代クラフトビールの代表格となりました。

スペック

アルコール度数
5.50-7.50%
IBU (苦味)
40-70
SRM (色)
6-14
適温
7-10°C

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