ペールエール

発祥: 18世紀初頭、イギリス(特にバートン・アポン・トレント)

概要

IPAより穏やかなホップの風味を持つ黄金色のエール。バランスの良い味わいで、初心者にも飲みやすい親しみやすいビールスタイルです。

歴史・起源

18世紀初頭のイギリスで、燃料にコークスを用いた新しい麦芽乾燥技術が普及し始めました。 これにより、従来の薪や藁を使った麦芽に特有のスモーキーな風味がなく、色が淡い(Pale)麦芽が安定して作れるようになり、ポーターなどの濃色ビールとは異なる、より明るい色のエールが誕生しました。 特に、イングランド中部のバートン・アポン・トレントは、硫酸カルシウムなどを豊富に含む硬水(バートン水)で知られ、この水でペールエールを醸造すると、麦芽の糖化効率が良く、ホップの苦味や香りが鮮明に感じられるため、高品質なペールエールの名産地となりました(例:バス・ペールエール)。 このスタイルは後のビターやIPAの原型となり、また、20世紀後半のアメリカでは、カスケードなどの国産ホップを使い、柑橘系の香りを特徴とするアメリカン・ペールエール(APA)として独自の発展を遂げ、クラフトビールの入門としても親しまれています。

スペック

アルコール度数
4.50-6.20%
IBU (苦味)
30-50
SRM (色)
5-10
適温
7-10°C

味の特性

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