デュッベル

発祥: 原型は19世紀以前、現代版は1926年、ベルギー(ウェストマール修道院)

概要

ベルギー修道院発祥の赤褐色のエールビール。複雑なモルトの風味とベルギー酵母由来のフルーティーさ、スパイシーさが特徴。ドライな後味と隠れた甘みのバランスが絶妙な奥深いスタイルです。

歴史・起源

ベルギーのトラピスト修道院で発展した、濃い茶色の上面発酵エール。「デュッベル」は「ダブル(2倍)」を意味し、修道院で日常的に飲まれていた軽めの「シングル」に比べて麦芽を多く使う(またはアルコール度数が高い)ことから名付けられたと考えられます。 中世から修道院では様々なビールが造られていましたが、現代のデュッベルの原型は、ウェストマール修道院醸造所が1926年に「Dubbel Bruin」として再登場させたものとされています。 特徴は、深い赤みがかった茶色、中程度のアルコール度数(多くは6~7.6%)、ダークフルーツ(レーズン、プラム、デーツなど)やカラメル、トーストを思わせる複雑な麦芽の風味と、ベルギー酵母由来のスパイシーさ、フルーティーな香りです。しばしばダークキャンディシュガーが使われ、色と風味に深みを与えます。 苦味は控えめで、ミディアムボディながら比較的ドライに仕上がっています。

スペック

アルコール度数
6.00-7.60%
IBU (苦味)
15-25
SRM (色)
10-17
適温
10-13°C

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