ケルシュ

発祥: 中世からの進化、現代の形は20世紀半ば、ドイツ・ケルン

概要

ドイツのケルン地方発祥の上面発酵ビール。澄んだ淡い黄金色で、エールとラガーの特性を併せ持ち、軽快でクリアな味わいと微かなフルーティーさが調和した飲みやすいスタイルです。

歴史・起源

ドイツ西部の都市ケルン(Köln)でのみ醸造することが許されている(ケルシュ協定による地理的表示保護)、伝統的なビアスタイルです。 その製法はユニークで、「ハイブリッド」スタイルの一つとされます。上面発酵(エール)酵母を使用し、エールとしてはやや低温で発酵させた後、下面発酵(ラガー)ビールのように低温で長期間熟成(ラガーリング)させます。 この醸造法により、エール酵母由来の微かでフルーティーな香り(リンゴや白ワインのようとも表現される)を持ちながらも、ラガーのようにクリアで、キレがあり、すっきりとしたドライな飲み口が実現されています。 色は淡い黄金色で、ホップの苦味や香りは穏やか。アルコール度数も標準的です。 伝統的に「シュタンゲ」と呼ばれる細長い円柱形のグラス(通常0.2L)で提供されるのも特徴です。

スペック

アルコール度数
4.40-5.20%
IBU (苦味)
18-30
SRM (色)
3-5
適温
4-7°C

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