セゾン
発祥: 18世紀/19世紀頃かそれ以前、ベルギー・ワロン地方
概要
ベルギーとフランスの農場地帯発祥のファームハウスエール。スパイシーでフルーティーな香りと乾いた爽やかな味わいが特徴。軽快でありながら複雑な風味を持つ個性的なスタイルです。
歴史・起源
ベルギー南部のワロン地方(フランス語圏)が発祥とされる上面発酵エール。「セゾン」はフランス語で「季節」を意味します。 元々は、農家が冬の間に醸造し、夏の農繁期に季節労働者(セゾニエ)をもてなすために貯蔵しておいたビールでした。そのため、保存性が高く、暑い時期に喉の渇きを癒す、ドライで爽快な飲み口が特徴です。 各農家が独自のレシピで、手元にある様々な穀物(大麦、小麦、スペルト小麦、オーツ麦など)を使って醸造していたため、非常に多様な側面を持ちます。伝統的には、複雑な風味を生み出す酵母(時には野生酵母も)が使われ、スパイシー(胡椒やクローブ様)かつフルーティー(柑橘やエステル香)な香りを持ち、炭酸ガス圧が高いのが一般的です。 一時衰退しましたが、デュポン醸造所などの努力で守られ、現代のクラフトビールシーンで再評価され、多様な解釈で造られています。
スペック
アルコール度数
5.00-7.00%
IBU (苦味)
20-35
SRM (色)
5-14
適温
7-12°C
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