オートミールスタウト

発祥: 19世紀末~20世紀初頭、イギリス/スコットランド

概要

オートミール(燕麦)を使用して醸造されるスタウトビール。通常のスタウトよりもなめらかでシルキーな口当たりが特徴で、チョコレートやコーヒーの風味に加え、クリーミーさとほのかな甘みを持つバランスの良いダークビールです。

歴史・起源

スタウトのバリエーションの一つで、原料の一部にオーツ麦(Oatmeal)を使用して造られます。イギリス(スコットランドも含む)で19世紀末から20世紀初頭にかけて発展しました。 オーツ麦はタンパク質や脂質、食物繊維(βグルカンなど)を豊富に含んでおり、これらを少量(通常、穀物全体の5~10%程度)加えることで、ビールに独特の滑らかさ、絹のような舌触り(シルキーなマウスフィール)、そして豊かなボディ(飲みごたえ)を与えます。また、ほのかな甘みやナッツのような風味をもたらすこともあります。 ミルクスタウトと同様、当初はオーツ麦の栄養価が宣伝文句として使われることもありました。一時は衰退しましたが、イギリスのサミュエル・スミス醸造所などが伝統を守り、クラフトビール時代にその独特の口当たりと複雑な風味が再評価され、世界中で人気が復活しました。

スペック

アルコール度数
4.20-5.90%
IBU (苦味)
25-40
SRM (色)
22-40
適温
8-12°C

味の特性

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